*医学でも注目される弱酸性
富山医科薬科大学医学部(現・富山大学)の田澤賢次教授も
医者の分野から弱酸性美容理論に強い関心をよせている方の1人です。
田澤先生は外科が専門ですが、大腸がんの患者さんの人工肛門を扱う中で
人工肛門周辺の皮膚がただれやすいのをなんとか改善したいと懸命に模索していました。
この時偶然に山崎伊久江の本と出合い
美容師の説く「弱酸性理論」の発想に惹かれたといいます。
人工肛門のまわりの皮膚はなぜただれやすいかというと
アルカリ成分の消化液がついてしまうからです。
どうすればただれず健康な皮膚を保てるか、それが難題でした。
先生は長年皮膚保護剤の研究に取り組んでいましたが
今から16年前、その素材がph5.0前後の弱酸性であれば皮膚を傷めず
きれいなままであることがわかったのです。
これはカラヤガムというインド産のゴム木から取れる多糖類で
昔は入れ歯装着剤に使われていました。
人工肛門は小腸につけると消化の強い消化液がそのまま出てくるので
終焉の皮膚はひどくただれた状態になってしまいます。
ところが、このカラヤガムを皮膚保護剤として使用すると
消化液はガムに吸収され水のように無害になってしまうのです。
カラヤガムはなぜ皮膚にいいのか。実験してみると
消化液の中にカラヤガムを少しずつ加えていくにつれ
消化液のペーハー値がスーっと酸性側に下がっていきます。
3?4%でph4.5にまで下がりました。
消化液が最も高い活性を示すペーハー値は7.4ですが
これが皮膚表面でカラヤガムに吸収されるとph4.5に変化します。
つまり消化能力がゼロ近くなり、水のようにまったく皮膚に無害になることがわかったのです。
「ph4.5__皮膚にいい、表皮をまもるというのは
弱酸性のこのペーハー値が決めてだったのか!カラヤガムに夢中になっていた当時
今から15.16年前のことですが
私は偶然にも山崎伊久江さんの本「「ヘアケア常識はウソだった」」(青春出版)に出会い
弱酸性美容理論を知ることになります。」
消化液でただれる皮膚を保護するスキンケアの方法はないだろうか。
田澤先生はがん専門の外科でありながら
美容界まで視野に入れて探していたといいます。
本のサブタイトルにあった弱酸性という文字に引かれて
出発待ちの成田空港の売店でこの本を買い求め飛行機の中で早速読み始めました。
「驚いてしまいました。「「皮膚の生理的中性点は5.0前後である」」
と書かれているのですから。これは化学者にはできないソフトな発想です。
皮膚科の医者も知らない新知識を仕入れて、ああ、なるほど、
皮膚の生理的中性点であるph5.0前後から0.5酸性側だとバイキンがつかないということか!
それまでの疑問点が次々に解決していきました。
私はアメリカに出発前、新潟大学の外科に在籍していた頃
すでにph4.5であるカラヤガムには大腸菌やブドウ球菌などの腐敗菌を抑える
働きがあることを確かめていたので、本に書かれていることは非常によく理解できました。
Ph4.5のカラヤガムの皮膚親和性と静菌作用を踏まえて
その後私は人口肛門の皮膚保護剤についての理論を構築することができたのです。
山崎伊久江さんの本との出合いが
このように重大な研究成果に結びついたのです。
山崎さんが皮膚の専門家が指摘する以前に
美容師として皮膚の生理的中性点をph5.0前後と着眼し
それよりやや賛成側(ph4.5前後)の弱酸性で弱酸性美容法を開発されたことを知り驚いた次第です。」
田澤先生のおっしゃる
「適正ph5.0前後・生理的中性点」というのは山崎伊久江の弱酸性美容理論の到達点です。
これは医学会にもなかった着眼で長い年月をかけてとうやくたどりついた
「毛髪や皮膚にいちばん合う」弱酸性領域の数値です。
田澤先生の研究に大きな影響を与えた弱酸性理論ですが
「毛髪や皮膚にいちばん合う」弱酸性になぜ着目したのか
美容業界では不可能と言われていた弱酸性パーマをどうやって
世界に先駆けて成功させたのか
実はこの開発は苦労の連続だったのです。