« ”髪は生きている”という発見 | メイン | 等電点生理学との運命的出会い »

卵と髪の毛の実験でわかったこと

* 卵と髪の実験でわかったこと

まず、パーマ液などのアルカリ性の溶液と

小さめ容器それと新鮮な卵の黄身を用意してください。

私たちはコールドパーマ液を使いますが

一般の方は手に入りにくいので

その容器に市販のパーマ液やヘアカラー、ブリーチなどの1剤を入れます。

これはph9前後のアルカリ性です。

また台所漂白剤は強いアルカリで

ペーハーが12くらいありますから、これでも結構です。

クリーム状のものを使う場合は卵の黄身より大きめのスペースに伸ばしてください。

そこに黄身だけをくずさないようそっと入れ

台所用ラップでフタをします。フタをするのは

アルカリ成分はそのまま放っておくと気化して空気中に飛散してしまうためで

卵を使うのは、卵は私たちの皮膚や髪の毛と

たんぱく質の成分がとてもよく似ているという理由からです。

実験開始2,3分すると

ぽこっとまるく弾力があった卵の黄身はみるみる形がくずれ

どろりと流れ出てきます。たんぱく質であるアルカリ溶液に反応し

膨潤し始めたのです。これは腐敗の一歩手前の状態です。

そして液によっては20分ほどで卵黄が黒ずんできました。

いずれにしても、股間が経つうちに卵黄はますますブヨブヨして

やがてまったく形のない液体状へと変化してしまいました。

このブヨブヨした状態がたんぱく質の膨潤なのです。ちなみに、

お酢を入れた酸性液や弱酸性パーマ液ではまったく変化がありませんでした。

卵と違ってこれほど短時間に変化が

あらわれることはありません。

しかし髪の毛もたんぱく質です。

影響がないわけはありません。

では真美の毛でも見てみましょう。

卵の実験と同じアルカリ溶液を用意し、

髪の毛を10数本入れフタをします。

するとまず毛髪の一番外側の部分のキューティクルがふくれ上がって

ブワッと立ち上がった状態になります。これは肉眼では見えませんが

顕微鏡で見るとよくわかります。キューティクルは髪の根元から毛先に向かって

うろこ状にびっしりと重なり合っているのがベストなのですが

膨潤してうろこがはがれてくると、後発は無防備な状態になります。

そしてそのまま20分ほどおくと

毛髪内部の毛髄質や毛皮質も外に溶け出して

少し引っ張るとブツブツと切れ始め

まるで階層のモズクのようになります。

これが髪の毛の膨潤で肉眼でもよくわかります。

台所用漂白剤では10分で髪の毛は解けてしまいました。

一方、ふつうの水に入れや髪の毛や、弱酸性パーマ液

お酢に入れた髪の毛は、卵黄と同様、まったく変化はありません。

このような実験をしてみると

アルカリ性が人間の皮膚や髪の毛など

人体のたんぱく質に作用し膨潤という現象を起こすことがよくわかります。

人間の皮膚にアルカリ性が合わないというなら

酸性とアルカリ性の関係をもっと勉強してみよう。

また髪は生き物だから目に見える部分だけでなく

頭皮の下の

目に見えない部分についても調べなくてはならない。

これからの美容師はヘアスタイルの技術だけでなく化学

薬学のことも知って

健康な髪と素肌を作っていかなければならないのだ。

山崎伊久江は

次なる研究に向かってますます

情熱を燃やしていきました。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hoyahoya.net/tomoe/mt/mt-tb.cgi/62

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年12月06日 19:02に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「”髪は生きている”という発見」です。

次の投稿は「等電点生理学との運命的出会い」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.37