* パーマの常識を変えた弱酸性
これに対して、弱酸性パーマはどう違うのでしょうか。
還元剤である1剤でシスチン結合を切って
ウェーブをかけて固定し、酸化剤である2剤で
シスチン結合を再び結合させるというシステムは
アルカリパーマと同じです。
しかしここで決定的なのは、二つの薬剤のペーハーが
まったく違うということです。1の還元剤は
Ph4.5、2の酸化剤は、(A)(B)と分かれていて
(A)は還元剤よりも酸性側になっており
(B)は(A)よりさらに酸性側になっています。
Ph4.5だと弱酸性パーマの還元力
つまり酸素を奪う力は最高でも85%しかありません。
これはどんなに髪の組織を分断しても
酸素がまったくなくなる状態は起こらないということです。
つまり髪が酸欠で死ぬことはありません。
アルカリパーマが120?130%酸素を奪うのと比べると
その違いがよくわかると思います。
4.5は皮膚の等電点5.0より低いのですから
たとえ一日中髪を還元剤につけておいたとしても何でもないのです。
では弱酸性パーマ液の酸化力はどうでしょうか。
なんとこれが400%以上の酸化力を持っているのです。
ということは最初の還元剤で85%の酸素が奪われたとしても
次の酸化剤で400%以上の酸素が与えられるというわけですから
差し引き300%以上の酸素が毛穴から吸収されることになります。
つまり弱酸性パーマをかけた方は
かける前より毛髪や頭皮にたくさんの酸素をもらって帰ることになるのです。
弱酸性パーマはアルカリパーマのように頭皮から酸素を奪うのではなく
むしろ大量に供給していることがわかるでしょう。
ですから弱酸性パーマをかけた髪はつやとコシがでて
いきいきとした髪によみがえるのです。
また弱酸性パーマはアルカリ性パーマと違い
弱い酸性を帯びた溶液を使っているので
もともと弱酸性である髪や頭皮に親和性があります。
ですから髪を傷めることは絶対にありません。
またもう一つ、弱酸性パーマの大きな特徴として
毛穴を通して皮膚呼吸が活発かするということが上げられます。
毛穴からPCBが排泄された事実は先に述べましたが
弱酸性パーマ液でトリートメント(ヘアエステ)をすると
廃液に泡や濁り、場合によっては色などが観察されることから
頭皮表面の汚れ以外に毛穴から出てくるものがあるのではないか
と日頃から私たちは感じておりました。
毛穴を通して大量の酸素を送り込み
新陳代謝を活発にすることによって、きれいになった毛穴から
いらなくなった物質、有害な物質が表皮に押し出され
老廃物の排泄はいっそう促進されるのではないかと考えたのです。
山崎伊久江はその根拠を次のように推論しました。
私たちの体内の血液のペーハーは7.4の弱アルカリです。
ところがこのペーハーは皮膚の表面にいくにしたがって
7.4から7.2、7.4、7.0、6.8、6.5,、、、、5.0というように数値が小さくなっています。
つまり人間の体内は内部から表面にいくにしたがって
弱アルカリから弱酸性へ移っていっているわけです。
そこで先ほどのパーマ液を思い出してください。
弱酸性パーマの還元剤は4.5、酸化剤の(A)(B)はさらに酸性です。
これを順に並べてみると
体の内部から
7.4→7.2→7.0→6.8→6.5→・・・5.0
(皮膚表面)→4.5(還元剤)→より酸性(酸化剤(A))→さらに酸性(酸化剤(B))というように
弱アルカリから酸性へ
見事に一つの流れを作っています。
たとえば川が多少汚れても
水の中の微生物などが勇気物を分解してきれいにしてくれます。
これを自浄作用といいます。
同じように人間の体にも自浄作用があるのです。
唾液が歯のカスを自然に取って口の中をきれいにしたり
耳の中の老廃物を毛穴や汗腺から排出する自浄作用を持っています。
では、人は体内の血液の弱アルカリから皮膚表面の弱酸性へと送り出すならば
皮膚の表面よりさらに弱酸性の溶液を使った
弱酸性パーマ液やトリートメント(ヘアエステ)は
このペーハーの数値の流れに沿って
もともとある自浄作用をさらに活発にするのではないだろうか。
PCB
のような、体にたまってどこからも排出されなかった物質が毛穴から出てきたということは
弱酸性溶液が毛穴の大掃除をする働きを持っているのではないだろうか。
このように結論を導き出したのです。
しかし前にも触れたように
現在はまだこの推論は医学的には証明されていません。
一般に老廃物は頭とか手足など先端部分にたまりやすいといわれていますが
頭には10万を越える毛穴があります。
この毛穴を大掃除して老廃物を出すことができるなら
他の部分の毛穴から排出すりより何倍も何十倍も効率がいいと言えるでしょう。