* 自然な色に染めるなら弱酸性カラーリング
いま街には茶髪や黄色、赤や緑紫など色とりどりの髪色があふれています。
若い人は背も高くスタイルもいいにで
後ろから見ると外国人かと錯覚してしまうほどです。
以前は毛染めといえばシラガを染める目的がほとんどでしたが
最近は年配の方も明るい色に染めておしゃれをたのしんでいます。
髪を染めるという行為は歴史が古く
すでに古代エジプトではヘンナという植物を乾燥させ
粉末にした染料で髪を染めていました。またローマ時代でも
女性たちはブロンドに憧れ、髪を金色にすべく苦心していたとのことです。
おしゃれをしたいというのは人間の本能のようですから
私も髪を染めることに反対ではないのですが
染料が髪に及ぼす影響を考えると首を傾げてしまいます。
1章でも説明したように、染毛剤には半永久染毛剤、一時的染毛剤とありますが
ほとんどが永久染毛剤で
中でも広く使われている酸化染料を用いたアルカリ性酸化染毛剤です。
この酸化染毛剤は髪の毛のメラニン色素を脱色し
色素を浸透させ、それを定着させて別の色に変えるというメカニズムです。
永久染毛剤は色持ちがよく、どんな色にも染まる
のが特徴です。しかし、かなり強い化学成分が含まれているので
個人差はありますが
アレルギー反応による皮膚のかぶれ、かゆみ、アトピー性皮膚炎の悪化というような
症状が出るのが欠点です。
髪の毛をアルカリ性の染毛剤で染めるとどんな感じになってしまうでしょうか。
金髪や茶髪にしている人の髪をよく見てください。
つやつやな髪の人はごく少数と言っていいくらいです。
中にはつやどころか
枯れたススキのようにバサバサと白っぽくひどい状態になっている髪もあります。
黒い髪を脱色して染めるということは
それだけに髪に負担がかかっています。
若くて新陳代謝が活発なときや、まだもめ始めであったら
自然治癒力があるのであまり傷んでいると感じないかもしれません。
しかしヘアカラーの回数が多いほど、髪の傷みが早い、というのは常識になっています。
一年、二年、三年と続けていくほど確実に枝毛や切れ毛が増え
やがて脱毛の原因になることを知っておいたほうがいいでしょう。
これに対して弱酸性美容のカラーリングは
髪を傷めないために穏やかな酸性カラーを使用しています。
分類でいえば化粧水やファンデーションと同じ「化粧品分類」の毛染め剤です。
これは弱酸性の酸性色素で、アルカリ系の染毛剤とは違い
色素を髪の内部まで浸透させません。
弱酸性溶液によって+(プラス)電気を帯びた髪に、色素の?(マイナス)電気を結合させ
髪の表面に吸着、吸収させる方法をとっています。
アルカリ性染毛剤がどんな色でも出せるのに対して
酸性カラーでは金色やオレンジ、赤などの原色に染めることはできません。
脱色をしないため、どんな色にもというわけにはいかないからです。
しかし自分のもとの髪の色に色素が加わるので
黒や茶系のダークな髪が
赤系、ピンク系、オレンジ系などを重ねることによって明るさを出すことができます。
ですから、あまり派手な色にしたくないという方にはピッタリでしょう。
「染が穏やかだと聞いたので
アルカリ毛染めのようにはっきりと色が出ないのかと思っていました。
でも染めてみたら思った以上にきれいなブラウンに仕上がって大満足。
光にあたると混ぜてある赤が透けるように発色して見えるところが気に入っています。
弱酸性のカラーリングのよさは
自然な色と自然なウェーブかしら」「長い髪を毎回弱酸性カラーで染めています。
派手な明るさは好みではないので
自分のもとも色が少し明るくできる程度に染めています。
何よりいいのは髪が傷めないこと、これが一番ですね」
とすっかり気に入ってくださっています。