医者でもなく化学者でもない一人の美容師が
人間の皮膚のたんぱく質の弱酸性に着目して構築した
弱酸性美容理論。
これが、後にお客様や美容師の健康をまもる美容法
弱酸性ベル・ジュバンスとして結実するのですが
その苦難に満ちた十数年間の研究の途上で
山崎伊久江は運命的としか言えない数々の貴重な
出会いに恵まれています。
「美容室の近くにあった東大の研究所に始まり
超一流の医者博士たちとの出会いが
山崎先生の生命を賭けた研究課題に答えるように
続いていった不思議・・・
髪を傷めないパーマの研究は、美容師山崎伊久江の
人間生命の追求へと深まって、それに答える素晴らしい
先生方との出会いを次々に呼び寄せたに違いありません。
(田澤賢次先生・以下青文字部分同)
山崎伊久江との素晴らしい先生方との出会いの物語を
田澤先生のご講義と山崎伊久江の自伝
「真昼を掴んだ女」から引用して、改めてご紹介しましょう。
山崎伊久江/運命を切り拓く先生方との出会い編
昭和25(1950)年
向井紀二先生(東大医学部脳外科)
お客様の髪が傷み、自分たち美容師の手も荒れことに心を
傷めていた山崎伊久江は
美容室の常連のお客様である東大教授夫人に頼み込み
ご主人の医学部病理学教室の教授に使っていた
パーマ液の成分を調べてもらいたいとお願いした。
何日か後に連絡があり結果を伺いに行くと
「美容室では髪にこんな劇薬を使っているとは驚きだ。」
と言われ大きなショックを受ける
それ以来「パーマ液の成分について勉強したい」と
必死の思いがつのり、同じ常連客の奥様からご主人の
東大医学部脳外科の向井紀二先生を紹介され
「熱心な生徒」となって勉強、東大研究所
に通う事になる。
その後生理学
化学などの分野の先生方を次々に紹介していただきながら教えを乞う日々が続いた。
髪や皮膚が荒れるのはなぜか
知識が増え勉強を続けるうちに
コールドパーマ全盛の時代に
髪や皮膚を痛めるパーマ液の成分に疑問を持つようになる。
昭和27(1952)年
加藤元一先生(慶応医学部教授)
観光で訪ねた日光で
たまたま写真のシャッターを押していただいたのがご縁で
慶応医学部でアイソトープを研究する加藤元一教授
と名刺交換、すぐその後手紙を出し酸性パーマ研究への助言をお願いする。
山崎伊久江の切実な懇願(手紙15枚)を温かく受け止め
加藤教授は学内の病理研究室の先生方に賛成パーマの研究に協力するように要請してくださる。
「自分の専門外の分野であるにもかかわらず
できる事すべてをもって紹介して助けてあげようとする
このような開かれた先生はなかなかおりません。
またそのような出会いを生かされる山崎伊久江先生も素晴らしいですね」
昭和29(1954)年
伊東信吾(東京農大教授)
郷里福島で
土壌改良に取り組む兄を通して知ることになった
東京農大の伊東信吾先生との出会いは
酸性パーマの研究が化学から生物学へと進路を変える契機となった。
土壌はアルカリと酸でなりたっている。
よい作物を作るにはよい土壌にしなければならない。
土壌と作物、皮膚と髪の関係は共通点が多い・・
「伊東信吾先生が言われたことは
今もっとも必要とされている考え方といえるでしょう。
一本の木でも病気は枝に問題があるのではなくその土壌にある。
人の健康も、土壌である腸内環境が健康状態であって初めて
健全となると言えるのです。
昭和50(1975)年
梅田玄勝(医学博士・北九州市民公害研究所所長)
「体内の毒物は最終的には毛穴から排泄される」中国古来の
医学書にあることを教えてくださったのが梅田玄勝先生。
カネミ油症公害事件から7年後
油症患者さんの体内に入った有毒な塩素合物PCBを
弱酸性トリートメント(ヘアエステ)で毛穴から取り出す実験に協力していただくことに。
油症治療に取り組んでおられた梅田先生と
ベル・ジュバンス美容師連達の6年間の共同研究が
昭和55年に日本化学者会議で発表された。
「パーマ液でPCB排泄」と大きな話題になったが
このあと梅田博士の急逝により、この研究は大きな可能性をのこしたまま中断された。
「ベル・ジュバンスのトリートメント(ヘアエステ)がPCBの排泄に非常に有効であったということなら
廃液には何かデトックスされているのだろう、活性酸素の発生成分はどうなのだろう。
私は活性酸素を研究しておりましたので
必然的にベル・ジュバンスのリサーチ(弱酸性ヘアエステ)廃液の成分分析)に入っていくことになりました」
田澤賢次先生
旧富山医科薬科大学(富山大学)名誉教授
1989年田澤先生が渡米する直前
たまたま手にした本で知ることになった
「弱酸性美容理論」について「目から鱗が落ちるような驚き
この理論を構築された山崎伊久江先生と
まさに運命的ともいえる出会いを感じました」と語っておられます。
(2008年7月8日シンポジウム田澤先生の講義から)