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中薬

こんにちは。中国在住の伊藤です。

私が住んでいる済南市は、山東省の内陸部にある町なのですが、夏は暑く、冬は寒いところです。
おまけに、空気はかなり乾燥しています。
そのお蔭で、私も頻繁に喉をやられてしまいます。
先週から、そろそろかなと思っていたところ、やはり、おかしくなってきてしまいました。
それをある学生に話をしたら、今日、早速、金柑を買ってきて、煎じ薬を作ってくれました。

日本では、「漢方薬」と言っていますが、中国では、「中薬」と言います。
私も、こちらに来てから、何度もお世話になっています。
日本では、漢方薬と言うと何か高級な、高い薬と言うイメージがしていたのですが、ここ中国では、
ちゃんと庶民の間に浸透しているという感じです。

咳が出たとき、熱が出たとき、腹痛の時など、本当に相当な数の薬があります。
市内にも漢方専門の薬局などお数多くあります。
町のいたるところで「中西」と書かれた、病院を目にするのですが、これは、中国医学と西洋医学と両方を扱っている病院と言う事のようです
私は、こちらにきてからは、もっぱら中国医学の方の病院のお世話になっています。
と言うのも、やはり、ちょっと中国の西洋医学の方は、ちょっと不安があって・・・・
テレビでのCMも病院のCMが、とても多いんです。
ここまでやるかと言う感じです。

それに比べて、中国医学、中薬は、長い歴史、伝統があります。
薬の副作用も少ないと聞きます。
先日も中国医学の病院で診察を受けたとき、私の話を詳しく聞き、脈を取っただけで、私に合った薬を処方してくれました。
「良薬口に苦し」と言いますが、確かに苦い、微妙な味の薬でした。
それでも、1週間ほどで、咳も収まり、喉の痛みも消え、完治できました。

聞いた話では、この中国医学や中薬などを学んだ人たちが、活躍できる場が、どんどん減っているのだそうです。
今の中国は、以前の日本とよく似ていて、新しいもの、西洋のものにばかり傾倒していって、折角の伝統のものが、どんどん消えてしまっているように思います。
何かもったいない気がしました。


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2012年03月25日 20:18に投稿されたエントリーのページです。

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