こんにちは。中国在住の伊藤です。
以前にもお知らせしましたし、曹講師も書かれている通り、先週7日から9日(省、市によっては、8日まで)にかけて、中国全土で高考が実施されました。
曹講師の記事に、私が知っている限りのことをちょっと補足してみます。
中国では、大学は「高校」ともいい、「全国普通高等学校入学考試」と言うのが、日本で言うところのセンター試験になります。
それを通称「高考」と言っています。ちなみに高校受験は高校を「高級中学=高中」というので中考と言っているようです。
中国では大学入学試験は、一本勝負になります。
統一試験のあとに点数が発表され、出願した大学の「合格ライン」によって結果がわかるようになっています。
この日のために、高校生たちは、ひたすら勉強するわけです。
いえ、高校生だけでなく、その家族(もしかすると一族)が、この試験のために一致団結して協力するようです。
ですから、試験当日は、親が受験会場となる高校の門の前まで子供を送っていく姿が見られます。
そのお蔭で、道路は、大渋滞です。会場の高校近くには、多くの警察官も配備されています。
出願から合格までの全体的な流れはこのようになっているようです。
5月、出願。複数の大学に出願できます。
6月上旬(例年7〜8日頃)、統一試験
6月20日頃、点数発表。
6月23日頃、各大学の合格ラインが発表
6月末、各大学より合格通知書受領
希望の大学にどうしても入りたい人は「復読」といって学校に残り、もう一年やり直すです。つまり自主留年と言うのもあるようです。
ただ、統一試験と言っても日本のように全国一律の問題で行われるわけではなく、各省、直轄市ごとに作られた問題で行って、合格ラインも出身地によって、差があるようです。
どういう意図でそのようになっているのかわかりませんが、中国の場合、どんな事に対しても不公平と言う印象が、否めませんね。
うちの学生たちも、自分たちの受験の頃を思い出して、懐かしがっていました。
あっとほーむの中国人講師の皆さんも、経験してきたんですよね。
皆さん、きっと優秀な成績で通過してきたのでしょうね。