こんにちは、中国在住の伊藤です。
こちらでは、国慶節が終わり、本来ならば、秋本番と言うところなのでしょうが、ここ済南は、春と秋は、あまりないと言うか、とても短いんです。
これで、今週、来週あたりからは、どんどん気温が下がってくるのではないでしょうか。
私は、どちらかと言うと寒さには強い方なので、あまり気にならないのですが、学生たちは、すぐに寒い寒いと言い始めます。
さて、パソコン講師の内山君が、iphone5のことや安価なモバイル用ネットプランについて、書いていますが、こちら中国は、まだまだインターネット環境、それもモバイル環境って、整っていないんです。
携帯電話の普及率は、かなりのものだと思うんですが、そのほとんどは、まだまだGSMなんです。これって、2Gと言うのでしょうか?
3Gもかなり出てはいますが、それは、まだまだ一部の裕福な人たちだけのように思います。
学生たちのほとんどは、まだGSM機種です。
当然、回線速度も遅いんです。
私は、今年から、日本から持ってきたSIMフリーのスマートフォンに、中国移動のSIMカードを入れて、通常の通話とメールは使っています。
これって、結構便利なんです。メニューも日本語だし、使い方は、日本でと同じだし、メールでも何でも日本語で打てるし。
(それまでは、こちらで購入したGSM機種を使っていました。ですから、当然メールは、中国語でやらなければなりません。メニューも当然中国語)
インターネットの接続の際には、WiFiルーターに別の会社(電信)のカードを入れて使っているんですが、最近、学校周辺の電波状況が変わってしまったのか、うまく接続できない時が増えてしまいました。
そこで、中国では、比較的3G回線が速いと言われている、聯通のカードを買って使ってみることにしました。
本来ならば、部屋のインターネット環境だけでよいと思うんですが、ここ中国。
有線の回線も安定していないと言うか、どういう絡みかわかりませんが、時々、全然つながらなくなってしまうのです。
回線そのものがダメと言う時もあれば、特定のホームページにつながらなくなったりする時もあります。
特に日本のホームページは。
そうなると一切日本とのやり取りができなくなってしまうため、万一に備えて、複数の連絡手段を持っていることが、どうしても危機管理上、必要になってくるんです。
こういうところが、この国は、まだまだ怖いんですよね。
それで、先週学生たちに通訳を頼んで、聯通の営業所に行ってきました。
そこで、色々話を聞いて自分に合っているものを選ぶと言うのが日本的発想なんですが、中国では、これもなかなかスムーズにはいかないんです。
まず、こちらが意図していることをなかなか伝えるのが難しい。
これは、言葉の問題もあります。
通信の専門的な用語となると、まだまだうちの学生達では、通訳しきれません。
また、営業所のスタッフの理解度やサービス度においても、ちょっと日本では信じられないくらい悪い場合もあるので、ここも、結構問題なんです。
今回も、あれこれ不安に思いながら、営業所に行ったのですが、対応してくれた曹さんと言う経理(日本で言えばチーフかな?)。
中国人としては、珍しいと言うか、中国人とは思えないくらい態度がいいんです。
ずっと笑顔で、話し方もソフトで穏やかで。(一般的な中国人は、この反対の人が多い)
そして、説明も非常に丁寧で、こちらが、細かなことを聞いても、嫌な顔一つせず一つ一つ丁寧に答えてくれました。
学生たちの通訳が遅くて、もたもたしていてもじっと待ってくれているし、私が拙い中国語で聞こうとすると、ちゃんと耳を傾けてくれるし。
いやあ、このような中国人のスタッフは、本当に珍しいんです。
1000人に1人と言う感じではないでしょうか。(これ、決して大げさではないんですよ。中国のことをちょっと知っている方ならばわかるはず)
彼女のお蔭で、かなり詳しく理解でき、何とか新しいカードを購入することができました。
実は、彼女の素晴らしい対応には、まだ、後日談があるんです。
これについては、次回。