こんにちは、中国在住の伊藤です。
いよいよ今日は、GW最終日ですね。
日本では、この連中に痛ましい事故が、多かったようですが、皆さんは、如何でしたか。
中国では、先週もお知らせしたとおり、4月29日から5月1日の三日間が、休みのところが多かったようですので、日本ほど長い休みにはなっていません。
一昨日、5月4日の夜、テレビのチャンネルを選んでいたら、CCTV1(日本のNHK総合放送のようなもの)で「全国大学生園文芸会演」というタイトルが目に入り、そのままずっと見ていました。
番組内では、全国の有名大学を中心とした大学の学生たちが、様々な民族衣装、その他派手な衣装を身にまとい、歌、踊りを披露していました。その数は、数千人だそうです。
国家、共産党、人民を湛える歌、多くの業績のあった人、功労者を湛える歌等が、ほとんどでした。
多くの若者たちを集め、人民高揚、共産党宣伝をしているのでしょう。
衣装や会場装飾等を考えると相当なお金もかかっていることでしょう。
会場内には、政府高官等も数多く招かれているようでした。
それをCCTVの全国放送で、中継(録画かな?)しているわけです。
しかし、これを見ていると、やはり、今の中国の力強さも感じました。
日本の若者にこれだけの物が出来るだろうかとも思いました。
確かに政府(共産党)によって、作られた物なのですが、ある意味では、こういうものも必要なような気もしました。
元々5月4日に、このような催しが行われているのは、理由があるようです。
この日は、中国の青年節と呼ばれる祝日です。
皆さんも歴史の時間に倣ったと思いますが、1919年に勃発した帝国列強を反対する中国の「五四運動」から由来しているようです。
第一次世界大戦後に開かれた「パリ講和会議」では、中国の不平等条約廃棄という正当な要求を拒み、さらに敗戦国ドイツが中国の山東で獲得した不法権益を日本に転授したことで中国民衆の強い反発を買いました。
1919年5月4日、北京の三千人余りの学生が、「外争国権、内懲国賊」と連呼しながらデモ行進し、それがやがて中国全土に及ぶ帝国主義反対の愛国運動と民主、科学を求める封建主義反対の「新文化運動」まで発展したことから、この日を青年節としているようです。
この五・四運動は、日本および日本に対して弱腰な外交を展開する中国政府への抗議行動であったところから、今もなお語り継がれているのだと思います。
昔のことをいつまでも根に持って、と言う感じもしますが、昔のことは、なかったかのようにアメリカに右へ倣え、或いは、ご無理ごもっともで、何でもかんでも要求通り聞いてしまう日本には、このくらいのことも少しはあってもよいのではないかと言う気もするのですが、皆さんは、どう思いますか?